2026年9月30日

解体前後に歩道の切下げやガードレール撤去はできる?徳島での道路工事承認の確認

自宅の前でも、歩道やガードレールを自由に壊して出入口を広げることはできません。 歩道の切下げや道路側の設備の変更を考える場合は、道路管理者へ事前に相談し、必要な道路工事の承認を受けてから進めます。

解体工事の期間だけ使う入口と、建て替え後も使う入口では計画が異なります。解体業者、建築・外構の担当者、道路管理者で、場所・幅・仕上がり・復旧の分担を合わせましょう。

歩道の切下げとは、何を変える工事?

歩道の切下げは、敷地へ車両が出入りできるよう、歩道と車道の段差や歩道部分の構造を調整する工事です。縁石の一部を低くするだけでなく、舗装、勾配、側溝のふた等の検討が必要になる場合があります。

ガードレールや植樹帯が出入口の予定位置にあるときも、敷地の中の塀を撤去するのとは違います。道路の施設として管理されている物の変更について、管理者へ確認することが出発点です。

この記事は、道路の構造や施設を変更する承認工事を扱います。道路上に作業車を止める、足場を設けるといった道路使用・道路占用については、関連記事で説明しています。

専門用語をやさしく説明

  • 道路管理者:その道路を管理する国、県、市町村等です。所在地だけでなく道路の種類により異なります。
  • 道路工事施行承認:道路管理者以外の人が道路の工事を行うために受ける承認です。道路法第24条に基づく手続きです。
  • 乗入口:道路から敷地へ車が入る部分です。歩行者の通路とも交わります。
  • 縁石:車道と歩道等の境にある、コンクリート等の境界部材です。
  • 官民境界:道路等の公共用地と、個人等の土地との境目です。
  • 横断図:道路や出入口を横から切って見たように、高さ・幅・勾配を示す図です。
  • 軌跡図:車が曲がるときに、車体やタイヤがどこを通るか示す図です。

なぜ、解体前に相談する必要があるのか

敷地内へ入れる車両を決めてから、入口を予定どおり広げられないことが分かると、搬出方法や工事日程を見直す可能性があります。歩道側の工事が必要かを、解体見積りの段階で確認すると計画を組みやすくなります。

歩道は歩行者が通る場所です。車が曲がれることだけでなく、通行する人の安全、段差、見通し、道路の排水、既存の施設への影響を考える必要があります。

徳島県の案内では、車両乗入れのための歩道切下げやガードレール撤去には、道路法第24条に基づく道路管理機関の承認が必要とされています。工事費を自分で負担する場合でも、事前承認を省けるわけではありません。

工事中だけの入口か、完成後も使う入口かを決める

解体車両を通すため、一時的に変更したい場合

どの車両が、どの期間、何のために出入りするかを整理します。仮設の入口として可能か、どこまで変更できるか、工事後にどう復旧するかを管理者へ確認してください。

建て替え後の駐車場の入口にしたい場合

新築の駐車配置と敷地内の高さを踏まえて計画します。解体のために便利な位置が、そのまま新築後も適した位置とは限りません。建築・外構の担当者と先に共有しましょう。

今の出入口を使わなくなる場合

既存の切下げ部分や撤去済みの柵の扱いを、過去の承認条件と現在の計画から確認します。家を壊せば必ず同じ復旧になると決めず、管理者へ必要な工事の範囲を相談してください。

最初に、どの道路を誰が管理しているか確認

国道、県道、市町村道等によって相談先が異なります。国道でも管理区分があるため、道路名と現場位置を示して、該当区間の窓口を確認するのが確実です。

徳島県が管理する道路については、県の道路工事施行承認申請の案内に受付窓口が掲載されています。徳島市道については、市の道路維持課が申請書等を公開しています。県内にある道路をすべて県へ申請するわけではありません。

私道の場合は、この説明をそのまま当てはめず、所有者・管理者と権利関係を確認します。公道か私道か分からない場合も、土地の資料と道路の位置を示して相談してください。

希望の幅・位置が、そのまま認められるとは限らない

徳島市の承認基準では、乗入口の幅・箇所数、横断歩道や交差点等との位置関係、道路施設への影響等が示されています。敷地の間口が広いから、その幅いっぱいに切り下げられるとは限りません。

大型の解体車両が一時的に入ることと、土地の恒久的な利用として大きな乗入口が必要なことは分けて考えます。市の基準でも、大型車両が一時的に出入りする可能性だけでは、常時大型車が出入りする施設の要件に足りない旨が示されています。

個別の幅や数値は道路管理者の基準と現地条件で確認します。近隣の入口と同じにしたい場合も、その家の承認条件や土地利用が今回と同じとは限らないため、参考として伝えるにとどめましょう。

段差だけでなく、側溝・街路樹・地下の設備も見る

  • 歩道の幅、高さ、横断方向と進行方向の勾配
  • 縁石、ガードレール、車止め、点字ブロック等の位置
  • 側溝や集水桝、既存のふたの仕様
  • 街路樹、植樹帯、道路標識、照明、電柱
  • 地下の水道・ガス・通信等の設備が関係する可能性
  • 隣の乗入口、横断歩道、交差点、バス停等との位置関係

側溝にふたがあるから、その上をどの車両でも通れるとは限りません。車両荷重への対応や、管理者が指定する構造を設計担当者へ確認します。

街路樹や道路標識は、近隣の了承だけで動かせる物ではありません。移設の可否、担当部署、追加費用、必要期間を確認してから出入口の位置を確定してください。

道路使用・占用と、工事承認は別の確認

道路工事の承認は、道路の構造等を変更する工事について確認する手続きです。一方、実際に道路上で工事をする際の交通への影響については、警察署への道路使用許可等の確認が関係します。徳島県の案内も、道路管理者の承認とは別に警察署の許可が必要と説明しています。

足場等を設ける計画があれば、道路占用についても確認します。一つの許可を取れば、道路に関わるすべての工事や設置が認められるとは考えないでください。

施主が全書類を一人で用意するのではなく、業者と相談して申請者、図面作成者、窓口対応者を決めます。どの承認・許可がそろったら着手できるかを工程表に記入しましょう。

相談・申請・工事の流れ

  1. 利用計画を整理:一時的な出入口か、工事後も使う入口かを決めます。
  2. 道路管理者へ事前相談:位置図と写真を示し、可否と必要な図面を確認します。
  3. 現地調査・設計:高さ、幅、排水、周辺施設、車両の動きを確認します。
  4. 工事費と分担を確認:道路側の工事、敷地内工事、復旧を分けて見積もります。
  5. 申請・審査:必要書類を提出し、条件の修正や追加資料に対応します。
  6. 関連手続きを確認:道路使用や施設移設等、必要な調整を済ませます。
  7. 承認条件に沿って施工:歩行者の通行確保や工事時間等を守って実施します。
  8. 完了・復旧を確認:管理者の求める検査・資料提出等を行い、引き継ぎます。

申請資料は、現状と計画の違いが分かるように

徳島県の申請案内には、位置図、現況と計画の平面図・横断図、構造図、交通規制図、写真等が挙げられています。実際に必要な資料は、工事内容と窓口の指示で確認します。

現況図には今の入口を、計画図には変更後の入口を示します。解体期間だけの仮設を含むなら、工事中の状態と最終の状態を区別してください。

道路側の図面と新築・外構側の図面で高さが違うと、境目の段差や排水に問題が出る可能性があります。同じ基準で高さを共有し、変更が出たら両方の担当者へ伝えます。

見積り金額に影響しやすい条件

  • 切下げの幅と延長、舗装の種類・構成
  • 縁石、柵、車止め等の撤去・再設置
  • 側溝のふたや排水施設の変更
  • 街路樹・標識・埋設設備等の調整や移設
  • 図面作成、事前協議、申請の対応範囲
  • 歩行者通路の確保、交通誘導、作業時間の条件
  • 工事中の仮設と、工事後の復旧の両方が必要か
  • 敷地内の外構工事との施工時期の違い

県の案内では工事費は申請者負担とされています。道路の工事だから行政が工事費を出す、と考えず見積りを取りましょう。解体工事一式に道路側の復旧まで含むかも確認します。

初心者が勘違いしやすいこと

工事が終わったら戻すので、先に外してよい?

一時的な変更でも、管理者への事前相談が必要です。仮設期間と復旧方法を含めて確認してください。

敷地の所有者なら、家の前の歩道も変更できる?

敷地と道路は管理区分が異なります。境界と道路施設の扱いを確認し、承認された範囲で工事を行います。

見積りに入口工事が入っていれば、申請も済んでいる?

見積りと承認は別です。申請対応の費用が入っていることと、実際に承認を受けたことを区別してください。

現地調査で確認するポイント

  • 官民境界と、対象となる道路の管理区分
  • 現在の入口位置・幅・高さと過去の承認資料
  • 解体車両と将来使う車両の違い
  • 歩行者、自転車、近隣車両の通行状況
  • 側溝・地下設備・街路樹等への影響
  • 仮設期間と、最終復旧までの敷地利用
  • 工事前に記録する舗装・縁石等の状態

業者へ聞いておきたい質問

  • 現在の入口で搬出入できますか?変更が必要な理由は何ですか?
  • 道路管理者への相談と申請は、誰が担当しますか?
  • 一時的な変更と最終仕上げは、どの図面に示していますか?
  • 道路使用等の別の手続きも見積りに含まれますか?
  • 撤去する柵や縁石等は、誰の指示でどう扱いますか?
  • 復旧・完了確認までの費用と担当は明確ですか?

工事前チェックリスト

  • □ 一時使用と恒久利用を分けて計画した
  • □ 道路管理者と相談窓口を確認した
  • □ 道路施設と敷地内の撤去範囲を区別した
  • □ 入口の位置・幅・高さを担当者間で共有した
  • □ 必要な承認と関連許可を確認した
  • □ 仮設・撤去・復旧の費用が見積りに入っている
  • □ 歩行者の通行と近隣への案内を計画した
  • □ 工事後の検査・書類・管理の引継ぎを確認した

よくある質問 FAQ

解体する家に歩道が接していれば、必ず切下げ工事が必要?

必ずではありません。既存の入口や搬出方法で対応できる場合もあるため、現地調査で必要性から確認します。

どのくらい前に相談すればよいですか?

図面の作成、施設移設、審査や修正の有無で変わります。窓口の標準処理期間だけで全工程を見込まず、解体計画を立てる段階で相談してください。

歩道工事を解体会社と外構会社のどちらへ頼むべき?

申請・施工・復旧の対応範囲を両社へ確認し、一つの計画で担当を決めます。双方の見積りに同じ工事が入る、またはどちらにも入らない状態を防ぎましょう。

相談時に用意するとよい資料

  • 現場位置図と道路名が分かる情報
  • 入口と前面道路を撮った写真
  • 既存の承認書・図面がある場合はその写し
  • 敷地配置図と建て替え・駐車場等の計画
  • 工事中に出入りする車両と使用期間の予定
  • 解体・外構の見積りと担当者の連絡先

まとめ|入口を変える前に、道路管理者と最終形を確認

歩道の切下げやガードレール撤去は、敷地内の工事とは別に、道路管理者の承認と関連手続きを確認します。希望する入口を先に壊して作るのではなく、図面で相談してから進めましょう。

徳島で解体や建て替えを進める際は、工事中の出入りと完成後の利用を分け、復旧までの費用と担当を決めてください。道路側と敷地側の計画を合わせることが、手戻りを減らす助けになります。

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参考情報・出典

確認日:2026年9月30日。適用される基準、必要書類、施工・復旧条件は管理者と現場により異なります。着手前に対象道路の窓口で最新の取扱いを確認してください。